年の暮れ恒例のものを買いにおかげ横丁へ・・・

あっという間に12月が近づいてきました。

毎年恒例の しめ縄を買いに伊勢神宮にあるおかげ横丁に行ってきました。

雨がパラパラ降っていて、平日なのできっと観光客も少なくてノンビリしてるかなぁ・・・と思ったら、満車の駐車場もあって、さすが伊勢神宮・おかげ横丁です。

しめ縄は、おかげ横丁の宮忠さんで買うと決めているので、2年前に12月の第2週に買いに行ったら売り切れていて、とても凹んだことがあるので、それからは11月の2週目頃から予定をたてて行くようになりました。しめ縄の木札には色々な言葉が書かれています。

「千客萬来」「商売繁盛」「笑門」・・・

私は必ず決めている木札があります。「蘇民将来子孫家門」という木札です。三重県特に南勢・志摩でよくみられるそうです。三重県の伊勢地方では玄関用しめ縄を一年中掛けておく家が多いです。

私の家も毎年宮忠さんで買ったしめ縄で新しい一年を迎え、一年を通して玄関に飾られています。

スサノオノミコトが、南海への旅の途中で蘇民将来・巨旦将来という名前の二人の兄弟のいる地に立ち寄り、そこで、スサノオノミコトは一晩泊めてくれるように二人に頼みました。弟の巨旦はとても裕福だったのですが、断りました。兄の蘇民は貧しかったのですが、親切にスサノオノミコトを泊めてくれたそうです。スサノオノミコトは喜んで、蘇民に「今後、この地に悪い病気が流行った時には、蘇民将来の子孫であると言い、茅の輪(茅や藁を束ねて作った大きな輪)を腰に着けなさい。そうすれば病気を免れるでしょう」と言ってその地を立ち去ったそうです。

この言い伝えから家の中に邪霊が入るのを防ぐ呪符の意味を持たせているようです。

そして・・・帰りにおかげ横丁にある「豚捨」さんで、コロッケ、メンチ、一口カツ・・・を買いました。

「豚捨」ってすごいインパクトのある屋号ですよね。

映画監督の松山善三のエッセイの中にもでてきます・・・『その昔、豚を飼っていた捨吉という男が食肉店を始めた。人呼んで「豚捨て・・・ぶたすて」それがいつのまにか屋号になった。ところがおかしな伝説も生まれた。この店の牛肉があまりにもうまいから「豚なんか捨てちまえ!」と客が豚肉を投げ捨てた。というのが豚捨の始まりだという。』・・・と書かれているそうです。

みなさん歩きながら食べているかたもいらっしゃいました。

私は、今日の夕飯用にテイクアウトです。

しめ縄も用意できたし、久しぶりに豚捨さんのコロッケ、メンチ、一口カツも食べられたし・・・

幸せな一日でした。