犬が身体を痒がる姿を見るのはとても辛く、まして言葉で訴えることができないからこそ、どうしてなのか?どうしたら痒がらなくなるんだろうか・・・と私達も辛くなります。
動物病院に受診しても結局は、ステロイドの内服薬を処方してもらい、内服している間は痒がらなくても、薬の副作用から、水を大量に飲んだり、食欲が抑えられなくなったりと、辛そうな姿をみることに変わりがなかったりします。
そして痒みの原因は多種多様だというところが、すぐに解決できない難問なのです。
犬・猫の痒みの原因は色々あります。
●ノミ、マダニ、ダニ等の身体の外側からつく寄生虫
ノミが原因?と思ったら・・・ノミを疑う時は、頭、首、股の間などにノミがいないか、黒い斑点のようなものが付着していないか確認してみてください。
ノミの予防方法・・・ノミ駆除薬の使用が有効です。駆除薬には色々な種類(チュアブル・錠剤・外用薬等)があります。 獣医師に相談してみましょう。
ノミの駆除・・・犬がいる場所を清潔に保つことはいうまでもありません。必要であれば、家の害虫防除処理も考慮する必要があるかもしれません。
※ノミ・ダニに効くお薬
●傷口から細菌が入り込むことで感染する
膿皮症・・・皮膚で細菌が増殖することでさまざまな症状を起こす病気です。特に梅雨から夏場にかけての高温多湿な時期に多くみられます。
膿皮症の症状・・・皮膚の赤みや痒み、ジュクジュクが主な症状です。擦過傷などの外傷がきっかけで起こることが多いです。皮膚と皮膚が重なっている顔や陰部回りなどのしわの部分にもよく見られます。
膿皮症の原因・・・主な細菌は黄色ブドウ球菌です。高温多湿な環境や、アレルギー精神的な要因による引っ掻き行動、皮膚バリア機能の低下、栄養不良、免疫力の低下など様々な要因が存在している可能性があります。そのため特に再発を繰り返す場合は、皮膚検査や血液検査、画像検査など全身状態を調べることで隠れた原因を探ることが大切になります。
※膿皮症に効くお薬
●真菌感染は他の動物や土壌から感染します
真菌感染とは・・・真菌とはカビの一種です。感染すると強い痒みと脱毛を起こし、完治までに数ヶ月もの期間と家庭での様々なケアが必要になります。
●アトピー性皮膚炎
ハウスダストなどの不特定のアレルゲンに反応して起こる皮膚疾患のことです
アトピーは体質なので、基本的には完治はできないので、生涯付き合っていく疾患です。
アトピーの特徴
遺伝的素因,繰り返す痒みとそれによる皮膚炎2つの特徴があります
- 遺伝的素因(アトピー素因)の体質
- 慢性的で繰り返す痒みとそれによる皮膚炎
アトピーの治療法
アレルゲンの回避、患部の洗浄、二次感染の予防、皮膚のバリア機能の補正、痒みの管理、免疫療法などがあります!
その中でも、治療の安全性が高く、飼い主様の経済的な負担が少ない治療法が、患部の洗浄(スキンケア)です。季節によっては、皮膚の常在菌のバランスが崩れて痒みや皮膚のトラブルが発生やすい時期です。
その子に合った治療法や、スキンケアで皮膚疾患の予防や治療をしてあげましょう
※アトピーに効くお薬は
●原発性突発性脂漏症
原因により、あるいは脂漏の状態により次のように分類されます。
原因による分類
遺伝性疾患である「原発性脂漏症」と、何らかの原因により二次的に起こる「続発性脂漏症」があります。
- 「原発性脂漏症」とは?
常染色体の劣性遺伝による遺伝性疾患です。
好発犬種はアメリカン・コッカー・スパニエル、イングリッシュ・スプリンガー・スパニエル、ウエスト・ハイランド・ホワイトテリア、バセット・ハウンド、シーズーなどです。 - 「続発性脂漏症」とは?
真菌・細菌・寄生虫による感染、アレルギー、内分泌疾患、栄養の偏り、免疫介在性疾患、代謝性疾患、腫瘍など、さまざまな要因から二次的に発症するタイプの脂漏症です。
状態による分類
脂漏の状態が乾性であるものと湿性であるものに分類されます。
- 「乾性脂漏」とは?
皮膚が乾燥し、これに伴い鱗屑(フケ)が増えます。 - 「湿性脂漏」とは?
皮脂が異常に増えます。 これに伴い皮膚がべとつき、悪臭を伴います(脂漏臭)。
※性脂漏症に効くお薬は⇒コチラから