最期の時がやってくるまで

最期のお別れ

いつかは犬や猫との別れがやって来ます。

悲しいから看取りは嫌だ・・・という人は考えを改めてください。

今まで私達を慰めてくれたり、笑わせてくれたり・・・仕事や学校で嫌なことがあってもいつでも態度をかえることなく寄り添ってくれた犬や猫に感謝の気持ちで接すること・・・そして命の尊厳に最期まで責任をもつという心構えが飼い主としての条件です。

年老いていく犬や猫の姿を見守るのは本当に辛い時間だと思います。

私の場合、死が近づいてきたと感じてから看取るまでの時間が短く、あっという間に虹の橋を渡られてしまったことで、後悔だけが残り、もっと散歩をしたかった・・・もっと一緒の時間を作ればよかった・・・と、できなかったことを後悔する日が何ヶ月も続きました。

その時、かかりつけの獣医さんに言われた言葉が忘れられません。「あっという間に虹の橋を渡ってしまった動物の飼い主はいつまでも後悔したり悲しみを引きずるんですよ・・・長い間看取りをされたかたは、安らかに虹の橋を渡ったことで安堵するんですよ。達成感というか・・・やるだけのことをしたんだって・・・」・・・と言われたことがあります。

また、最期を病院か家のどちらで看取るのかを考える必要があります。

病院から息を引き取ったという連絡をもらって、一緒にいてあげたかった・・・と後悔されるかたもいます。自分がどんなふうに看取りたいのかをちゃんと獣医師と話し合っておくことも必要です。こんな最期にしたくなかった・・・と、悲しい気持ちを持ち続けてしまうかたもいらっしゃいます。

最期が近くなってきたとわかった時は、事前に動物霊園や、ペットの葬儀社に連絡をとっておくことも必要になります。看取ったあとに慌てて探すのではなく、信頼できる霊園や葬儀社を予め決めておくことも大切だと思います。自分たちの気持ちに添ってくれる所をいくつかの中から選び、満足のいく見送り方ができるようにすることが大切です。

犬の平均寿命は14.36歳 猫の平均寿命は15.04歳と言われています。

どうか最期を看取ることで今まで何があっても寄り添ってくれた犬や猫に感謝の気持ちをもって、命の尊厳を大切に守って安らかな気持ちで虹の橋を渡れるようにして欲しいと思います。