先住犬や先住猫がいる場合の対処方法
保護猫や保護犬を迎える時に、迎える家に先住犬や先住猫がいるご家庭もあると思います。
迎える側の先輩犬や先輩猫にとっては、突然環境がガラッと変わるので私達人間がその気持ちを配慮する必要があります。
私の家も5匹の保護猫を迎える時の場面は、5匹いればそれぞれ迎えた時の状況が違いました。
ルビーは私が生まれて初めて出会った猫でした。
大型犬2匹が先住犬としてルビーを迎えることになったのですが・・・
私の心配は、私と同様に猫を見たことがない大きな犬とルビーがうまく家族になってくれるのだろうか・・・
もし猫に噛みつくようなことがあったらどうしようか・・・
家族になるのでしたら、サークルに入れっぱなしは嫌だし・・・
ルビーの里親になることを悩んでいたら、かかりつけの獣医さんが・・・
「猫は犬より素早いし、上に逃げることができるから大丈夫だよ」・・・と言われて、連れて帰る決心をしました。
結果・・・始めだけ新入りに興味津々でしたが、すっぐに飽きてそれぞれ犬と猫は自然に共存していきました。(獣医さんの受付で私達家族が迎えるまで、いろんな犬や猫・・・そしていろんな人に接していたことも良かったと思います)
次はコアです。
コアは病弱で眼は眼脂で開かないし・・・血尿・・・下痢・・・と猫のことがわからない・・・昼間は仕事で目を離す時間が長い・・・とドンドン自信をなくしていた時に、猫大好きな仕事仲間が、シッカリしてくるまで預かってあげるよ!と声をかけてくれて・・・命を繋ぐことができました。
元気になって家に戻ってきてからも先住猫のルビーとはあまり仲良くすることはありませんでしたが、コアは家の中で自分が居心地が良いと思える場所を見つけて自由に過ごしています。
次はアロハです。アロハは猫を家で30匹飼われているかたから譲り受けました。この方は個人で保護猫活動をされているかたで、私達は猫神様と呼んでいます。アロハは、保護されて少しの間30匹の猫達と暮らしていたので、気の強いルビーとも上手に距離を置いてはじめから家に溶け込むことができました。
次は、福ちゃんです。
福ちゃんは、コアを助けてくれた友達から、「知り合いの家に子猫が迷い込んでいて助けて欲しい」と言われて家に連れてきた猫です。猫神様が里親を探してくれるまで家で預かることになり・・・この子は先住猫3匹と初めから上手に接することができて、なんの苦労もなくみんなと溶け込んでいき・・・結局、里親が見つかった時には手放すことができず・・・里親候補のかたに謝って家の子になりました。
最後はヒジキです。
ヒジキは、野良猫とは言っても、母親が保護された時にお腹にいた子なので、外での過酷な野良猫生活の経験がなく、里親さんに大切に家の中で兄弟達と育った子猫でした。
そのためか、怖い物知らずなところがあって、先住猫達とうまく生活することができなくて、結局犬達と同じ部屋で生活していました。
でもヒジキが1歳を過ぎる頃から、徐々にルビー以外の猫達とも同じ空間で過ごすことができるようになりました。
このように育ってきた環境で性格は5匹いれば5通りの違った性格を備えているので、どのように迎えたらいいかの正解はないように思います。
ただ一つ言えることは、先住猫や先住犬がいる所に迎えようと決心してくださったら・・・そして迎えたら・・・過酷な生活からやっと脱出できた命を最後まで責任をもつ決意だけはもってください。
もし心に少しでも迷いや不安があったら、迎える前に立ち止まって、保護団体や、保護をしてくださっている人に、迎えるための迷いや不安について相談してみてください。
一度不幸になった命を二度と裏切ることだけはしないでください。
よろしくおねがいします。