私は 恥ずかしいことに今まで、桧山タミさんという料理研究家を存じ上げませんでした。
この本には暖かい言葉がとてもたくさん散りばめられていて・・・
時々、タミさんの言葉に ホントにそうだなぁ・・・って思う言葉があります。
「食べることは 体だけでなく 心もつくるって ことよ」という言葉があります。
私は食べることが大好きですが、丁寧につくられた料理をいただくと、お腹だけでなく心も満足することがあります。
体のことを考えた料理は、心を穏やかにしてくれます。
タミさんのこの言葉を時々思い出し、毎日働いていると手抜き料理が続くこともありますが・・・心も豊かにできる料理を心がけたいと思います。
「ひとりでたくさん 食べるより、ほんの少しでも みんなで食べたら おいしい」という言葉はとてもよくわかります。
ひとりで食べる時、どんなに美味しいものでも「美味しかったぁ・・・」と思えないことをよく感じます。
タミさんは、1926年生まれです。「短い人生を、クヨクヨと悩む時間に使うのはもったいない。与えられた人生を笑って楽しく過ごす、そしてその時間に感謝する。それしかないように感じました。」・・・という文章を読んだ時に、クヨクヨしがちな私は考え方を変えました。タミさんありがとうございます。ちなみに、タミさんは96歳現役の料理家です。(2022年現在)
もう一つ・・・心に残ったタミさんの言葉・・・「賢さとは、だれかが困っていることに気づけること」「本当の賢さとは、だれかが困っていることに気づけること、そして手を差し伸べられること」「それを身につけるのが本当の学び。テストでいい点をとることや難しい学校に入ることより、ずっと大切です」
私もタミさんのような人間になりたい・・・とこの本を読んで思いました。